トレッキング始めました ~遠すぎた日の出山の巻~

 

リエさんのお母さんの、「屋久島に行ってみたい」発言から、

屋久島に行くなら「トレッキングでしょ」と思い立ち、
まずは体力づくりからはじめようということで、先週は中山道
を歩いてきたリエさんとボク。
 
トレッキングするなら靴を買わねばと、土曜日に新宿でトレッキングシューズを買いました。
「靴になれるまで4、5回は歩いてみてください」
と店員さんに言われたので、それならと、
靴慣らしトレッキングに出かけることにしました。
 
以前平日にリエさんが一人で行ってよかったという「つるつる温泉」を
目的に周辺の日の出山をハイキングすることに。
 
9時8分に武蔵五日市に到着すると、機関車のようなスタイルのバスが
すでにバス停に停まってました。

 

f:id:mtbr226:20130519135445j:plain

 
 
バスに揺られること30分、景色がだんだん風光明媚になってきたところで、
本日のスタートポイントの「肝要の里」に到着です。
 

f:id:mtbr226:20130519094706j:plain

 
やる気があるんだかないんだか分からない(失礼)「肝要の里」で、
くんせい卵を買い求め、たんぱく質も補充したことろで、いざ出発。
 
 
まずは「白岩の滝」を目指します。
しばらく歩道を歩いていたら、
「早く、山道が歩きたい」
とリエさんが、山ガールみたいなこと言っています。
 
林道を歩いていると、だんだん山道っぽくなってきました。
 
あっという間に「白岩の滝」に到着です。
 

f:id:mtbr226:20130519102054j:plain

 
時折いい風が吹いて、とっても気持ちがいい。
 それにトレッキングシューズだとグリップがよく快適に歩けます。
 
もうあたりはすっかり山道です。
 
白岩の滝を過ぎて、山道をひたすら登ると、林道に出ました。
 林道を歩いていくと、杉を伐採した跡があちこちにありました。
このあたりは林業が盛んなようです。
しばらく、進んでいくと、とうとう林道のどんつきにぶつかってしまい、
ハイキングコースが見当りません。
「あれ、おかしいな」
どう見ても、本当の山で、ところどころ伐採された杉の跡がプロっぽくて、
ぼくらのような「なんちゃってトレッキング」を阻むような雰囲気がしています。
「来た道を戻ってみよう」ということになりました。
 
 
林道の脇の切り立った斜面に、木で作ったハシゴがかけてあり、
リエさんが、「ここを登るんじゃない」と言って、登り始めました。
なんだか、急にフィールドアスレッチックのようだし、案内も何もないのが
不自然だなと思いましたが、そこは夫婦なので(?)、ボクも登ってみました。
しかし、「ここは何か違うぞ」と、うまく説明できないのですが、
そういう気がして、へっぴり腰でハシゴをバックしました。
リエさんも降りてきて、
 
後ずさリエさんの図
 

f:id:mtbr226:20130519105316j:plain

 
 
もう一度来た道を戻ってみると、
ちっちゃく案内が出ていました。
 
 

f:id:mtbr226:20130519110046j:plain

 
二人して、ぜんぜん気がつかず、危うく「木こり」になるところでした。
 
やっと山道が出てきたのですが、しばらく平坦な道を歩いていたせいか、
なんだか、とってもハード。
だんだん息があがってきて、足が上がらなくなってきてました。
日頃の運動不足が悔やまれます。
 
それでも、なんとか登っていくと、またまた林道に出ました。
自然の藤棚が綺麗です。
 

f:id:mtbr226:20130519113902j:plain

 
林道をさらに下っていくと、
リエさんが「せっかく登ったのに下るのもったいない」と
ご無体なことを申しております。
そうこうしているうちに、林道の終点に差し掛かり、左の上りか、左の下りの道に分かれている
ところにやってきました。
ネットで印刷してきた超アバウトな地図では、どっちに行けばいいかよくわかりません。
やっぱり装備はちゃんとしないとだめですね。
こういうヤツが遭難するんだろうな。
反省。
 
 
「そっちじゃないんじゃない」、
「やっぱりこっちじゃない」
などと夫婦で相談していたら、
家族連れが左の道から下って来ました。
 
「こんにちは」
 
すれ違う家族と挨拶を交わし、
「お、山の挨拶なんかしちゃってプロっぽいぞ」
などと思っていたので、道がわからないので教えてくださいとは言い出せず、
家族連れを追い越して、右の道を下って行きました。
ずんずん下って歩いて行くうちに、
「お昼にしよう」
ということになり、道の脇で、リエさんが作ってくれた、高菜のおにぎりを食べました。
「美味い!」
アウトドアで食べる、おにぎりは格別です。
肝要の里で買った、燻製たまごもパクリ。
「お、これはイケる」
ピータンみたいな味でなかなかの美味。
お腹が膨れたところで、さらに下っていきました。
 
 
しばらく下ったところに、ようやく案内板を発見。
左向きの看板に「日の出山(旧道)」ボクらがきた道の方向の看板に、
「日の出山(新道)」と衝撃の事実が。
目的地と反対の方向にきてしまいました。
今更、旧道を通って日の出山を目指す体力がなくなり、
「ふっ、今日はこのへんで勘弁してやるか」
と、目標をあっさり「つるつる温泉」に変更することにしました。
 
 
「世界はこの時間を待っていた!」
つるつる温泉に浸かった瞬間、フランキー堺さんのかつての名セリフが
脳裏をよぎりました。
嗚呼、生きていてよかった。
ここの温泉は、このネーミング以外ないだろうってなくらい、
本当につるつるなお湯なのです。
 
 
バスタオルをリエさんからもらい忘れたことなど、
もうどうでもよくなってきました。
仕方がないので、男らしく手ぬぐい一本で済ませ、
一階のロビーでリエさんを待っていると、
ほどなくして、リエさんも上がってきました。
 
 
「やっぱ、これでしょう」
と缶ビールを二人で飲み、
この世の生き天国を味わっていたら、
バスの出発の時間。
例の機関車バスに乗り込みました。
 
帰りの電車で爆睡したのは言うまでもありません。
 
「今日は、疲れたから夕飯は簡単にしよう」
ということになり、落合南長崎で買い物をしました。
チリビーンズにトルティーヤ、トマト、アボカドで
タコスを作りました。
どこが簡単やねん。
 
ワインと共にいただき、美味しゅうございました。
体は疲れてるんだけど、なんかとってもリフレッシュした感じ。
楽しい一日でした。
 
よし、こうなったらシューズ代の元とるために(笑)、
またトレッキング行きましょう!