行ってきました!屋久島に③

三日目
ホテルの美味しい食事を取った後、ボクとリエさんは白谷雲水峡へガイドさん付きのエコツアーへ、お父さんとお母さんは、バスツアーに参加します。
「屋久島グリーンメッセンジャー」のガイドの富永さんがホテルまで迎えに来てくれました。
屋久島に来てから、眺望のいい場所にお墓があり、色鮮やかな花が飾ってあることが多いのにお母さんが気づき、「お祭りかお盆なのかな」などと話していたのですが、理由を聞いたところ、
「毎日のようにお墓にいって、お花を交換しており、ここらでは誰でも当たり前のように行きますね」とのこと。
悩み事があるとお墓に行き、話を聞いてもらっていると屋久島出身の富永さん。また、昔から墓守がいて、会ったこともない親戚や孫たちに故人の生前のエピソードを言い伝えていくのだそうです。
富永さんは長男なので、ばぁが死んだらいずれ墓守になると言っていました。
先祖をみんなで大切にする、とってもいい習慣ですね。
また、屋久島では島の反対側に行くのに日帰りできないため、「島いとこ」と呼ばれる、血のつながらない知り合いの家に泊まらせてもらい、お互いに助け合ってきたのだそうです。
今でも「島いとこ」との関係は続いており、互助の精神は受け継がれているのですね。
安房地区でツアーのほかのメンバーの、二十代の女性ばかりの5人組と合流しました。
なんでも昨日、縄文杉ツアーに参加して、連チャンで白谷雲水峡にチャレンジするのだそうです。元気だなぁ。
山の中腹で一旦止まり、眼下の景色を楽しみます。
さぁ、いよいよ白谷雲水峡のトレッキングスタートです。


大きな岩を登り、吊り橋を渡ると整備された道も終わり、山道になっていきます。
初心者向けとは言え、けっこうアップダウンもあり、苔の生えた石を踏み越えて行くので、けっこう体力がいります。
事前に奥多摩で練習しておいてよかった。
森の中は気温は低いのですが、湿度が高く汗がふき出してきます。
お陰で苔が生息しやすいのだそうです。
ここをモデルに「もののけ姫」が生まれた話は有名です。
ヤクシカが姿を見せてくれました。

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女子五人組はヤクシカに夢中で、アイドル撮影会並にシャッターを押しています。
くぐり杉、七本杉を越え、白谷小屋でトイレ休憩した後は念願のラインチタイム。
ホテルで作ってもらったお弁当を広げます。
俵型のごはんに、卵焼きと焼鮭、金時豆、奈良漬けにおしんこ、大量の昆布。しかも、バナナとみかん、ウーロン茶付き。ガイドさんからインスタントの味噌汁の差し入れがありました。
汗をかいた後の味噌汁が美味しいこと!
体が塩分を欲しています。
昼食でエネルギーを補充して、再び元気になってきたところで、苔むす森を越え、最後の登りを歩きます。
視界が開けたと思ったら、巨大な岩の上から雄大なパノラマの景色が見えてきました。

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「おお、これは最高!」
これを見るために登ってきた甲斐がありました。
しばらく岩の上で写真撮影を楽しみました。
今度は下山です。
途中、山小屋の代わりにも使われたという巨大な岩のそばで、お湯をわかしてもらい、お菓子と共にコーヒータイム。
「美味しい!」山で飲むコーヒーの美味いこと。
ますます、バーナーとクッカーが欲しくなります。
富永さんから、どうしてガイドになったかという物語を聞かせていただき、送陽邸のご主人ではないですが、やっぱり人生は縁だなぁと思いました。
再び歩き出し、いつもの左膝裏が痛くなってきたところでスタート地点まで戻り、ようやくゴール。
帰りの車の中で、屋久島のお嫁さん不足の話を真剣に聞いてる女子五人組。
安房地区で彼女たちとお別れし、いわさきホテルに送ってもらいながら、地元の話で盛り上がりました。
「コンビニがなくて不便じゃないですか」とよく聞かれるそうですが、定期便が台風などで遅れると食料がなくなってしまうため、普段から買いだめし、冷凍保存するため、ちょくちょく買い物にいく習慣がないのだとか。
だからスーパーが少なくてもやっていけるのですね。
地元の話を沢山聞くことができ、よいガイドさんに巡り会うことができました。
ありがとうございました。
ホテルにつき、お母さんたちとの夕食の時間の18時半になってしまったので、慌ててお母さんたちの階にあがったら、丁度、お母さんがこちらにやってくるところでした。
遅い昼食だったので、お腹を空かすために、ホテルの庭園を散歩していたら迷ってしまったとのこと。
時間を19時半に変更してもらい、汗を流した後は、お待ちかねの夕食です。
今日は6階で地の素材を使った和洋折衷の創作料理をいただきました。
旭蟹の蒸し焼きは初めて食べましたが、蟹味噌が濃厚でとっても美味。
焼酎と共にいただきました。
いわさきホテルの食事は朝食も夕食もレベルが高いです。
お母さんたちのツアーもよかったとのことで、一安心。
お互いにツアーの話はつきません。
気づいたら、もう周りに人はほとんどおらず、片づけに入っています。
そろそろ引き上げますか。
嗚呼、明日帰りたくないなぁ。