眠る男

とうとう、奇跡が起きました。

以前から我が家の「眠らない男」、湊をご紹介していましたが、
な、なんと一人で抱っこされずに自力で眠れるようになったのです!
昨日もその前の日も、夕方に沐浴をして、
ミルクを飲むと、布団でそのまま眠りにつきました。
おかげで二夜連続でリエさんと二人、のんびり夕食を取ることが出来たんです。


昼夜、抱っこされながら大暴れの末、腕の中で眠りにつき、
布団に降ろした途端、目がパッチリで、
また抱っこからやり直し。
リエさん、今まで本当によく頑張りました。

リニューアルしたリゲインのCMではないですが、24時間戦えません、普通。
リエさんの実家やお姉さんまでを巻き込んでの、眠らない男との格闘に
ようやく光が差し込んで来ました。

思えばこの3ヶ月間は、どうやったら湊を眠らせることができるかを考え、
実践してきた日々でした。

あれほど眠らなかった湊がどうやって眠りにつくことができるようになったのか?

前回ご紹介した「フランスの子どもは夜泣きをしない パリ発「子育て」の秘密」で、
著者がニューヨークで開業医をしているフランス人のコーエン先生に
「最初にアドバイスするのは、赤ちゃんが産まれたら、夜すぐに
あやすのはやめてください、ということです。
赤ちゃんが自力で落ちつくチャンスを与えてあげる。
産まれたばかりのときから、そうするのです」
と言われ、衝撃を受けるシーンがあるのですが、

「あやす前にちょっと待ち、赤ちゃんを観察する」

という本の記述はアタマをぶん殴られたような、
目からウロコのメッセージでした。

湊が泣いたら、可哀想と抱っこしたり、
ミルクをあげたりしていましたが、
知らずしらずのうちに、
湊が自力で眠ろうとするチャンスを奪っていたのかも知れません。

湊を信じてちょっと待つ、これから我が家の育児の指針にしたいと思います。

一昨日の朝、家の中でリエさんから携帯電話の着信があり、
何事かと思い、出てみると、
「首が痛くて起き上がれない」とのこと。

リエさんは首が弱点で、疲れが溜まると、
以前から首にきてしまうんです。

夜中に救急車で運ばれたこともありました。
幸い、会社を休むことが出来、丁度連休だったので、
家にいることがでました。

ちょっと、無理させちゃったね。

これも本の言葉なのですが、
「親であることは非常に大切だが、
他の役割まで吸いとられてはいけない」
というのがフランスで優勢な
社会的メッセージなのだそうです。

これからは、湊とリエさんとボクの三人が
無理をせず、幸せになれるように暮らしていこうね。