サカナくん・ゼロ


湊、誕生。 - YouTube

看護師さんからもうすぐ生まれるからここで待ってて、

と言われ手術室の前の廊下で待っていたお父さんは18時13分、
元気な君の泣き声を聞きました。
 
しばらくすると、手術室の扉が開き、毛布にくるまれた
君が看護師さんに抱かれてやって来ました。
「無事産まれましたよ」
「君だったのか!逢いたかったんだよ」
お父さんは思わず、そう口に出していました。
 
沐浴で綺麗になった君は、素っ裸のまま
計測され体重は3246g、身長は48cmでした。
 
「はい、お父さん部屋まで連れてって。転ばないでね」
と計測が終わった君をいきなり渡され、
おっかなびっくり君を個室に連れて帰りました。
 
部屋では、お父さんのお母さんとお母さんのお母さん、つまり
君とってのおばあちゃん二人が、待っていてくれています。
普通は出産するとあっという間に、別室に連れて行かれ、
ガラス越しにしかご対面できないシステムが多いとのことで、
二人はたいそう驚いていました。
 
しばらく個室で君を抱き、リエさんの手術が終わるのを待っていましたが、
君の顔は思ったより、しっかりしていて
生まれたばかりの赤ちゃんは皺くちゃ、なんて
イメージが拭き飛んでしまいました。
指が細くて長く、爪もちゃんと生えています。
ここで、お見舞いに来てくれていた
妹夫妻と甥っ子にも君をお披露目しました。
 
しばらくするとストレッチャーに乗ったお母さんが運ばれて来ました。
「ベッドに移すからお父さんんも手伝って!」
慌てて手を貸します。
 
リエさんは痙攣が止まらず、苦しそうです。
先生曰く「お腹を切って体温が下がってるから体を温めている。心配ない」
とのこと。
 
ただ痙攣は尋常ではなく心配です。
過呼吸にもなっており、
「リラックスして、ゆっくり呼吸して」
と看護師さんに言われていますが、
かなり辛そうです。
 
しばらくして、来ていてくれた人たちも引き上げ、
お父さんも断腸の思いで家に帰りました。
 
神様、ご先祖様、お見舞いに来てくださった皆様、
そして親族の皆様方に感謝します。
 
これからは新しい家族と3人でしっかり生きていきたいと思います。
今後共、何卒よろしくお願いいたします。
 
親父、本当にありがとう!