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リアル深夜食堂

玄関の扉を開けると、
揚げ物のいい匂いが、鼻腔をくすぐる。

最近、我家でブームの時代物で料理屋さんが舞台の小説「みをつくし料理帖」で、
旨そうな料理の話しを読みながら、空きっ腹を抱えてきた身にはたまらない。

マスター、いや、リエさんが言った。
「カキフライ、食べてみるかい」

お風呂から出て、炊きたてのごはんとキノコ汁、シラスと大根おろし、
そして、熱々の揚げたてのカキフライにかぶりつく。
「こ、こいつは滅法、旨いじゃねぇかよぅ」と思わず、みをつくし料理帖の種市口調になる。

時計をみると、0時になろうという時間だ。

「カキフライ多かったら残してね」と言われたが、あまりの旨さに
結局、全部平らげた。

ああ幸せ。